一般社団法人全国ノーリフティング推進協会 設立

一般社団法人全国ノーリフティング推進協会
日本の介護業界で働く多くの職員は、使命感や奉仕の精神が優先し、差はあるにしろ過度な『身体的負担』『精神的負担』を伴いながら、日々業務に従事しています。 

現状、多くの介護現場は重労働な状態といえます。人を持ち上げたり、支えたりを効率などを理由に人力のみで行う場合が多く、いくら人力での介助方法を身に付けたとしても限界があります。身体面で過度な負担を伴っていることも多く、また事故を起こさないよう注意をしながら介助するため、精神的ストレスが掛かっています。

厚生労働省「業務上疾病発生状況等調査(令和2年)」によれば、令和2年に発生した休業4日以上の業務上疾病は15,038件で、このうち5,582件が腰痛(災害性腰痛)で、全体の37.1%に上ります。業種別に見ると、医療・介護従事者を含む「保健衛生業」が最も高く、5,582件のうち34.8%にあたる1,944件を占めています。

少子高齢社会の到来により、年々新卒介護職の採用は非常に難しくなります。


介護サービスの利用者が増えるにつれ、介護業務に従事する職員の減少は大きな社会的問題となります。このような状況は避けなければなりません。


介護業界が労働者にとって魅力があり、年齢・性別に関係なく、使命感や奉仕の精神が報われ、介護のプロとしての社会的認知度・地位もアップし、健康な状態で一生の仕事として続けられる業界とするべく、その共通の考え方として『ノーリフティング・ポリシー』を掲げ、全国の法人・事業所が情報を共有しながら多くの問題を解決・改善していくため、今回、全国ノーリフティング推進協会を設立いたしました。


ノーリフティングの考え・実践を現場に定着させていく上で、『時間がないから』『人手が足りないから』『援助方法が分からない』『福祉用具がないから』といったできない理由が上がると思います。できない理由の改善には、考え方の修正、発想の転換、業務優先順位の再検討、費用と時間の工夫が必要となりますが、今の環境でもすぐにできることはあります。自施設のみで考えるのではなく、他の法人・事業所の取組みの情報を得ることで状況改善の一助となることも、全国ノーリフティング推進協会の役割と考えています。

多くの法人・事業所の参加をお待ちしております。




一般社団法人全国ノーリフティング推進協会
代表理事 唐澤 剛 






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厚生労働省

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