一般社団法人全国ノーリフティング推進協会
2017/11/28 第4回全国大会・ノーリフティング機器展を開催しました。
11月10日愛知県一宮市において「第4回全国大会・ノーリフティング機器展」を開催しました。
まず、昨年に引き続き、オーストラリアから理学療法士リサ・ハーマン氏が『進化するノーリフティングポリシー~オーストラリアの実践から~』をテーマに講演しました。ノーリフティングポリシー先進国のオーストラリアではノーリフティング技術も進化し、現在は、ノーリフティングではなく、「マニュアル・ハンドリング(人力作業)」と呼ばれています。これは、持ち上げることだけが、身体を痛める原因ではないためで、人力作業として危険なのは、「繰り返しの作業、継続的な力、予期しない力、不自然な体勢、振動など」が原因だからです。「対策を考える上で、特に大事なのは姿勢。身体をねじらない。筋力ではなく体重移動で動作を行うこともポイント」と紹介されました。
ノーリフティングを定着させる場合に、壁になるのが、職員への教育です。「時間がない」という職員も少なくありません。「どのように教育したら浸透するのか?」の疑問に応え、『コーチング理論に基づく、医療・介護現場でのノーリフティングポリシーの水平展開・伝え方』と題し、3サンクリエイト代表の三田村薫氏が講演し、人それぞれ身につくための学習スタイルには差があり、具体的には「見る」「聞く」「体験」「文字」の4種類があり、画一的な教育ではなく、学習スタイル別に行うことで、より効果が期待できることを紹介されました。
続いて7組の事例報告会が行われました。ノーリフティングの導入により、「利用者様の表情が和らぎ、その方が逝去された際に、ご家族からご遺体の顔・体が「きれいな状態」と言われた」、「妊娠すると異動や離職をしていたが、ノーリフティングを導入し、出産間近まで働けた」、「高齢になり、筋力の衰えた職員も続けることができるようになった」などの発表がありました。
会場では、機器展も同時開催され、福祉機器社6社が出展しました。
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