一般社団法人全国ノーリフティング推進協会

一般社団法人全国ノーリフティング推進協会
2017/10/2 ノーリフティング一般研修を行いました。


9月21日・22日の2日間、名古屋でノーリフティング一般研修を開催しました。一般研修は2部構成となっており、①事前にEラーニングでノーリフティングポリシーの基本を学んだ後、②会場での実技研修に臨みます。


ノーリフティングポリシーとは、介助者が押す・引く・持ち上げる・ねじる・運ぶを「人力」(過度な負担を伴う状態)で行わないことです。これにより、介助者は腰痛や身体的負担が軽減され、被介護者は適度なリハビリ効果により体力・精神や生活行為能力が向上・維持されます。このようなノーリフティングの原理原則と、各種福祉機器の使用方法をEラーニングで学びます。


実技研修は、導入としてスライドを見た後、ランジ姿勢の重要性を学びます。ランジ姿勢とは、背骨のS字を保ちつつ、両足で踏ん張れる歩幅を保ちながら介助する姿勢を指します。その後、電動ベッド、スライディングシートを、日をまたいでスライディングボード、床走行式リフト、スタンディングリフトなど、実際の機器の用いてその使用方法を学びました。正しい使用方法を学ぶことで、被介護者と介助者の双方にとって安全かつ負担が少ない移乗が可能となります。


また、研修では、現場の抱える問題点についても話し合いました。ノーリフティングポリシーを導入したいが、その浸透方法が分からない、福祉機器の使い方は今回学んだが、教え方が分からない、使う時間がない、置き場もない、そもそも用具を使用するという発想がない…。問題解決の特効薬はありませんが、介助の際にノーリフティングを意識する。介助者の現状を把握しつつ、ゴールを設定する。介助の経過を日々観察する。その経験を周囲に共有する・・・日々の地道な積み重ねは一見遠回りにみえて、実は一番近い道ではないでしょうか。


研修にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。今回学んだことを日々の業務に活かし、かつ同僚に広めていただければ幸いです。今回チャンスを逃した皆様は、次回の研修にご参加ください。なお、東京は既に開催済み、来月以降は長野・関西・広島・福岡での開催を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。

 


 



















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