一般社団法人全国ノーリフティング推進協会

一般社団法人全国ノーリフティング推進協会
2017/03/8 ノーリフティング一般研修を行いました。


会員向けノーリフティング一般研修がスタートしております。関西・広島は実施済み、今回は名古屋での研修をレポートします。研修は、①座学(各自E-ラーニングにてノーリフティングポリシーの基本を学びます)と②実技の組み合わせで行われます。

ノーリフティングポリシーの大前提は、介助者が押す・引く・持ち上げる・ねじる・運ぶを「人力」(過度な負担を伴う状態)で行わないことです。これにより、介助者は腰痛や身体的負担が軽減され、被介護者は適度なリハビリ効果により体力・精神や生活行為能力が向上・維持され、家族は力任せでない介護への意識が高まり、精神的・経済的負担の軽減を図ることができます。


 

     ランジ姿勢の練習                         前ランジ練習

*ランジ姿勢とは?
背骨のS字を保ったままで(曲げたり、ねじったりせず)、両足を踏ん張れる歩幅で、利用者様に近づく姿勢をいいます。



今回は、電動ベッド、スライディングシート、スライディングボード、床走行式リフトなどを使用し、その使い方や、被介護者と介助者の双方が安全かつ負担が少ない移乗方法を学びました。


 

    ギャッジアップ~立位への練習       スライディングシート利用しての移乗       


研修では現場の抱える問題点についても話し合いました。ノーリフテイィングポリシーのスタッフへの浸透方法が分からない、福祉用具を買っても置き場がない、使い方が分からない、使う時間がない、そもそも用具を使用するという発想がない…。残念ながら、問題解決の特効薬はありませんが、今回参加された皆様がノーリフティングを意識して介助を行い、その体験・知識を職員に指導・伝達し、その流れを地道に積み重ねていくことが、ノーリフティングポリシー浸透への遠回りにみえて一番近い道ではないでしょうか。

3月8・9日の名古屋は真冬に逆戻りするのほどの寒さでしたが、参加された皆様の熱心な様子で研修会場は汗が出るほど盛り上がりました。

参加いただいた皆様、ありがとうございました。 ぜひ日々の介助で今回の経験を活用していただければと思います。今回チャンスを逃した皆様は、次回の研修にご参加ください。



















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